Saturday, August 15, 2015

元予科練の戦争体験者からSEALDs若者へのメッセージ

今から70年前の8月15日に天皇は、「玉音放送」という形で

ポツダム宣言の受諾、つまり、「休戦宣言」を日本国民と大日本帝国軍人に

ラジオで語り掛けた。

植草氏が昨日のブログ記事で書かれていたように、

日本ではメディアこぞってなぜかこの日を「終戦記念日」としているが、

実際に戦争が正式に終わったのは、9月2日だった。

『東洋経済ONLINE』の「日本人だけが8月15日を「終戦日」とする謎」

という記事によると、「日本の降伏調印式は1945年9月2日、

東京湾上に浮かぶ米戦艦ミズーリ号で行われ、

その状況はラジオの実況中継で全世界に流された。

トルーマン大統領は、ラジオの実況中継後、全国民向けのラジオ放送で演説。

その中で9月2日を正式にVJデーとし、第二次世界大戦を勝利で終えたことを宣言したのである。

したがってアメリカの第二次世界大戦の終了は1945年9月2日ということになる。」

なので、戦争が正式に終わった日、9月2日を日本の終戦記念日とするべきだ。


「戦争法案」の影響もあるが、8月は、広島、長崎の「原爆の日」があるので、

戦争に関する話題が多い。

少し前に、日刊ゲンダイで、明治学院大学の千葉泰真さんが、

都内で開かれた『安全保障関連法案に反対する学生と学者による共同行動』で

元予科練の加藤敦美さん(86)の7月23日付の朝日新聞に

掲載された投稿記事を朗読したをことを知った。






その加藤さんの投稿記事は、短いのだが、とても感動的で、思わず、目頭が熱くなった。

自民党の極右衆院議員、武藤貴也(滋賀4区)や

行橋市のチンピラ市議、小坪慎也らによるSEALDsへの批判を一蹴するものでもあった。

まずは、その加藤敦美さんの投稿記事を転載させていただきたい。

「安保法案が衆院を通過し、耐えられない思いでいる。だが、学生さんたちが反対のデモを始めたと知った時、特攻隊を目指す元予科練(海軍飛行予科練習生)だった私は、うれしくて涙を流した。体の芯から燃える熱で、涙が湯になるようだった。『オーイ、特攻で死んでいった先輩、同輩たち。今こそ俺たちは生き返ったぞ』とむせび泣きながら叫んだ」「人生には心からの笑いがあり、友情と恋があふれ咲いていることすら知らず、五体爆裂し、肉片となって恨み死にした。16歳、18歳、20歳――。若かった我々が、生まれ変わってデモ隊となって立ち並んでいるように感じた。学生さんたちに心から感謝する。今のあなた方のようにこそ、我々は生きていたかったのだ」

そして、今日、IWJの

【スピーチ全文掲載】「今のあなた方のようにこそ、我々は生きていたかったのだ」終戦70年前夜、SEALDs奥田愛基さんが涙の朗読──特攻隊を志した86歳男性から若者らへのメッセージ

という記事で、SEALDs奥田さんが、泣きながらこの投稿を朗読し、

演説をしているのを知った。


どちらも、心の奥深くまで届くスピーチだった。

必ず、戦争法案を廃案にしなければならない。

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