Thursday, July 23, 2015

安保法案:戦争体験者らが最後の力を振り絞って国会前で訴えたこと

安倍には、不思議な力がある。

眠っていた人々の憎しみをかきたてて、闘志のエネルギーを甦らせる力だ。

寝たきりの人をいてもたってもいられない状況に追い込み

危機感を煽る前代未聞の人殺し総理。

いまでは数少ない戦争体験者でいらっしゃる91歳の村山富市元首相や93歳の寝たきりだった瀬戸内静寂氏を山奥から連れ出し(笑)、国会前で改憲反対、戦争反対を訴えかけさせた。

瀬戸内氏は、たまにネットの動画などで拝見したが、村山氏が壇上に立ったのは、20年ぶりだったという。




「昔は、憲法改正の『か』の字を言ったら、大臣はクビになっていましたよ。いまはどうですか。公然とこれだけの国民が反対しているのにもかかわらず、それを無視して、憲法を改正する法案を堂々と国会の中で審議しているじゃないですか。こんな国会も許せませんよ。私に言わせたら、まず憲法を守るべきだと。それが、国会議員の役割です。国会の義務です。それを一総理大臣が自分の利欲に基づいて、公然と憲法改正をやろうとしているんですよ。戦争の経験のない若い人が国会に詰め掛けてきておる。それは危険な気持ちです。これから日本の国はどうなるかと。自分たちはどうなるのかと。よほど心配しながら、国会に詰め掛けて反対しているんじゃないですか。・・・・・70年憲法のもとで守ってきた平和を、一総理の指示によって憲法を改正して戦争できる国に変えることは絶対にできませんよ。この憲法を変えることは、どんなことがあっても許すわけにはいかない。主権者の国民が立ち上がって見守りましょう。もうあと何年生きるかわかりませんが、私は命がけで頑張ります。お互いにがんばりましょう。」
また、胆のうがんを患って手術を受けて寝たきりの状態だった作家で僧侶の93歳の瀬戸内静寂さんも、死ぬ前に国会でどれだけ恐ろしいことが起きているかを国民に訴えるために上京させた。



「去年一年上京しましてずっと寝たきりでした。最近のこの状態は、寝ていられないほど私の心を痛めました。どうせ死ぬならば、こちらに来て、このままじゃだめだよ。日本は本当に怖いことになってるぞということを申し上げて死にたいと思いました。私は戦争の最中に青春を過ごしました。それで前の戦争がいかにもうひどくって大変かということを身にしみて感じております。そこから考えたことは、それまでの教育で、この戦争は、天皇陛下のため、あるいは、日本の兄弟のため、あるいは、平和のためと教えられてきました。戦争にいい戦争っていうのは絶対にありません。戦争は全て人殺しです。殺さなければ殺されます。そんなことは人間の一番悪いことです。ですから、そういうことを二度と起こしてはならない。しかし、最近の日本の状況を見ていますと なんだか怖い戦争にどんどん近づいているような紀がします。だから、この気持ちを他の人たちにも伝えてですね。特に若い人たちに、若い人の将来が幸せになるような方向に進んでほしいと思います。」

両氏とも、戦争体験者であり、戦争がいかに恐ろしいものであるかを自ら体験されている。戦争体験者が少なくなりつつある今、彼らの訴えがいかに貴重なものであるかを身をもって感じるのは、私だけじゃないだろう。

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