Sunday, April 21, 2013

FBIのボストン爆破テロ容疑者への対応に疑問の声

 

ボストン爆破テロの2人目の容疑者の身柄が拘束されると、ボストン市民たちは、歓声を上げて喜びをあらわにした。

しかし、容疑者の両親や叔母は、両容疑者の無実を信じており、FBIはもっと明らかな証拠を見せるべきだと主張し、これは米国政府やボストンに仕組まれた罠だと述べている。

   

又、CNNの「State of the Union」というテレビ番組に出演した米・民主党と共和党の議員らは、連邦捜査局(FBI)の同容疑者への対応に疑問を呈した。



FBIの容疑者対応に議員から疑問の声―ボストン爆発事件

【ワシントン】米国の民主・共和両党の議員らは21日、先週マサチューセッツ州ボストンで発生した爆弾テロ事件について、死亡したタメルラン・ツァルナエフ容疑者の事件前の行動を当局が十分に監視していたのかと疑問の声を上げた。同容疑者が過激な思想を持っていたとみられるためだ。

テレビ番組に出演した両党の議員は、連邦捜査局(FBI)の同容疑者への対応に疑問を呈した。同容疑者が2012年に6カ月間ロシアを訪れていただけになおさらだという。同容疑者はその間に過激派集団から訓練を受けたかもしれないとの臆測があるからだ。

CNNのテレビ番組「State of the Union」に出演した下院国土安全保障委員会のマイケル・マッコール委員長(共和、テキサス州)は「もし彼がレーダーに引っかかったのに、FBIが捜査対象から外したのだとしたら、なぜ彼に目印が付けられなかったのか」と述べた。

FBIはある外国政府(当局筋によればロシア)の要請を受けて11年に同容疑者を事情聴取したが、疑わしい行動の証拠は見つからなかったとして、捜査を終了していたことを明らかにしている。

また下院情報問題常設特別調査委員会のマイク・ロジャース委員長(共和、ミシガン州)はNBCの「ミート・ザ・プレス」で、同容疑者がロシアに帰国した際、「われわれが15日に見たことの訓練を受けた可能性がある」と述べた。

ロジャース委員長は、このロシアへの訪問が「非常に重要な意味を持つ」と指摘し、この旅行が容疑者を「究極的に過激化させ、暴力行為に走らせた」可能性があると述べた。

チャールズ・シューマー上院議員(民主、ニューヨーク州)はCNNの番組の中で、FBIによるテロリストへの対応を総じて称賛したものの、なぜ米国帰国時に同容疑者への事情聴取が行われなかったのかを疑問視した。同議員は「彼のウェブサイトには彼が過激化していたことを示すものがたくさんあった」と述べ、「解決されなければならない疑問が多くあると思う」と付け加えた。

リンゼー・グラハム上院議員(共和、サウスカロライナ州)もCNNの番組に出演し、「(FBIは)重大なミスを犯した」と述べ、「FBIは多くのことを見逃した。この男から知るべきことはたくさんあった」と語った。「われわれはイスラム教過激派と戦っているのであり、腕を上げる必要がある」という。

一方、ロジャース委員長はFBIについて、「何も見逃したものはなかったと思う」と述べた。

同委員長は、同容疑者が「過激化した可能性」を懸念する「外国の情報機関」からFBIが情報を得ていたと述べた。当局者らによると、その情報がロシアから来たという。

同委員長は、FBIが「適切な捜査をし、この容疑者について入念な捜査を行った」が、ある段階で「その(外国)情報機関がFBIへの協力をやめてしまった」と説明した。

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