Sunday, September 30, 2012

ふくしま集団疎開:今日、仙台高裁で審尋

今日はいよいよ、ふくしま集団疎開の審尋が午後2時半に開かれる。これまでもことごとく民意を踏みにじってきた日本政府・野田政権なので、期待はしていないが、日本の司法がどのような判断を下すのか注目したい。原子力村マフィアの原発マネーが司法の判断に圧力をかけるような日本であってはならない。



OPTVstaff さんが 2012/09/30 に公開


半年を迎えた官邸前抗議行動。「原発の再稼働反対」「大飯原発止めろ」の声にまじり、「大間原発いらない」という訴えも官邸前や国会前で大きく響いた。
 
夜7時40分頃、国会正門前にはベートーヴェンの第九〈歓喜の歌〉を歌う合唱隊が登場。7人のメンバーがステージに立ち、トランペットを交えながら、デモ参加者と合唱した­。合唱隊のリーダーの見崎由香子さんによると、第九は、ドイツの詩人シラーが、フランス革命の時に逃げ惑う民衆の姿に思いを寄せ、圧政からの解放をうたったもので、解放の­後に、民衆が皆で歌ったのだという。見崎さんは青森県の出身であることから大間原発の建設再開検討のニュースに、「政府は何をやっているんですか。原子力、核エネルギーは­人類が手に負えるものではない」と強く訴えた。
 
午後8時、財務省上では、子どもの被爆問題に取り組む「ふくしま集団疎開裁判」の支援者らが抗議活動をはじめると、国会周辺で抗議活動を終えた人が足を止めて耳を傾けた。­「ふくしま集団疎開裁判」の弁護団や支援者らは、年間1ミリシーベルト以下の地域での学校教育を求め、毎週金曜日、文部科学省前などで抗議行動を行っている。弁護団長の柳­原敏夫弁護士は、福島県で行なわれた子どもの甲状腺検査の結果の影響もあり、足を止めて聞き入る人が増えていると話し、「子どもの疎開の問題は、政策論争のレベルではない­。人権、命が危機に瀕している」と訴えた。裁判は仙台高等裁判所で審理中で、明日10月1日(月)午後2時半から、審尋が開かれる。
 
関連サイト
第九合唱隊
http://daikugasshotai.jimdo.comふくしま集団疎開裁判
http://fukusima-sokai.blogspot.com 
関連動画
ふくしま集団疎開裁判~子どもの被曝をめぐる判断を問う(1月19日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1299 
年間1ミリ以下での教育環境求め~文科省前に人の波(9月14日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1440人事案、正念場~官邸前行動まもなく6ヶ月(9月8日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1436首相への抗議つづく〜「人事案撤回」の声こだま(8月24日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1427ネバーギブアップ〜野田総理に脱原発運動継続宣言(8月22日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1425脱原発の夏〜お盆でも熱い永田町と霞ヶ関(8月17日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1424「人事案撤回」の声、霞ヶ関に響く~原子力安全規制委(8月3日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1415脱原発の鎖が国会包囲〜議事堂前に解放区!(7月29日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1412過剰警備の中、変化を続ける抗議行動〜「アノ二バス」登場(7月21日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1407過剰警備の中、多様な表現あふれる〜官邸前行動(7月13日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1402雨降る紫陽花革命、「再稼動反対」叫ぶ(7月6日)
http://www.youtube.com/watch?v=sYjH2OArUAc「再稼働反対」〜官邸前、人で埋め尽くす(6月29日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1388【ドキュメント】市民による官邸上空空撮プロジェクト(6月29日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1389再稼働撤回を求め〜官邸前に人の波(6月22日)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1386野田総理の再稼働宣言に抗議4000人(6月8日)
http:///www.ourplanet-tv.org/?q=node/1375
この番組は会員のみなさまからの会費や、視聴者のみなさまからの寄付・カンパを基金に制作しています。より多様な視点から情報発信ができるよう、ぜひ制作費のご支援をお願­­­­­­­­­­­­­­­いいたします。詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/92
制作:OurPlanetTV
http://www.ourplanet-tv.org


Wednesday, September 26, 2012

次期選挙で自民党が勝って安倍が首相になったら第3次世界大戦が始まる



自民党総裁選は、私はてっきり天才バカボンが総裁になると思っていたが、まさか、ゲリピーが復帰するとは思いもよらなかった。

下の画像は、Facebookから拾ってきたものだが、この画像をウォールでシェアしたら、かなりの反響があった。やはり、ほとんどの人は、安倍晋三が復帰したことについて驚きを隠せないようだった。


私の元生徒なんかは、

”Oh goody that idiot is back ...” やれやれあの馬鹿が帰ってきたのか・・・ 

と嘆きながら、第三次世界大戦を楽しみにしているよ。と皮肉を言っていた。

そう、安倍晋三が自民党総裁に復帰したのは、きっと米国の意向であろう。先日も書いたようにアジアで戦争を始めるために次期選挙で自民党にカネを渡して勝たせ、安倍を首相にしてなんでも米国の思い通りに操ろうという作戦だろう。

なんといっても、A級戦犯の祖父、岸信介を処刑から救ってくれた米国に安倍信三は恩があるので、米国にとって安倍は、夢のような男、ドリーム・マンなのだ。安倍は、次期選挙向けに「戦後体制からの脱却」などと言って米国から日本を独立させたいかのように訴えているが、それも、安倍の口から出ると、「美しい日本」と同じく空虚に聞こえる。

『日本維新の会』の橋下人気もこのところ、橋下徹の化けの皮がはがれるとともに、下火になってきた。中国に住んでいる元生徒によると、日本での橋下人気はとても高いと評判で、橋下が何か発言するたびに、中国では大きなニュースになっているそうだ。そして、彼が首相になったら、絶対に戦争が始まると言われているそうだ。

次期選挙でより多くの票をかせぐために、一応国民が感じていることを代弁してくれる橋下は、それが見抜けない人から人気はある程度あるけど、逆に彼を嫌っている人がたくさんいることも事実だ。又、橋下は、安倍のように米国に恩がないので、米国にとってはコントロールしにくいだろう。

日本で誰が首相になるかは、国民じゃなくて米国が決めることだから、いくら国民に嫌われているといっても、米国に好かれていたら、首相になれてしまうのだ。米国としては、民主党が次期選挙で惨敗するのがわかっているので、自民党を次期選挙で勝利させて安倍を首相にさせるつもりだろう。そして、第3次でもあり、大惨事でもある戦争が始まるかもしれない。

だから、次期選挙で、このような事態に陥らせないことが、日本の平和を守る上でとても重要になってくる。次期選挙が日本の未来を変えると言ってもいいだろう。
  

Tuesday, September 25, 2012

原子力寄生委員会が取材から赤旗を締め出す

寄生虫のように国民の税金を吸って生きながらえる原子力寄生委員会だが、あれだけ国民が反対したにもかかわらず、田中俊一氏ら原子力推進派で人事を固めてしまった。

さらに、原発寄生委員会の事務的機能を果たす原発寄生庁にも、原発推進派がずらりと並んでいるわけだ。



そもそも、福島第一原発事故のような大惨事が起きたにもかかわらず、いまだに原発が再稼動され、さらに、なぜ、国民の生命を脅かす原発を推進するための委員会や行政機関としての寄生庁が発足されたのか。

「原子力規制」とは名ばかりで、実際は、原子力を推進するための委員会なのだ。それは、人事を見ただけで明らかであり、あからさまな憲法違反でもある。

さらに、原発の透明性を高めるはずの寄生委が、「特定の主義主張を持つ機関の機関紙は、ご遠慮いただく」といって、毎週一回開かれる委員会終了後の記者会見の取材から、原発に批判的な記事を記載している『赤旗』を締め出したというのだから、あきれて開いた口がふさがらない。



こういうニュースを聞くたびに、日本は、民主主義からは、程遠い独裁国家であることを再確認することになるのだ。マスコミには、政府の意向どおりの記事を書くことが期待され、それに逆らうものは、村八分という北朝鮮並みの独裁国家ぶり。

日本の不幸は、行政も、マスコミも、経済も全てが、原子力村マフィアに仕切られていることであり、これを打ち破る方法がいまのところ何もないということだ。


姿勢問われる原子力規制委員会

NHK 9月19日 22時00分
岡田玄記者
国の原子力の安全規制を一元的に担う新たな規制組織、「原子力規制委員会」が、原発事故から1年半余りたってようやく発足しました。
原子力規制委員会は、原発事故で浮き彫りとなった「独立性」や「透明性」の実現のほか、安全規制や防災対策の強化、それに、運転再開の判断基準の見直しなど、多岐にわたる業務と課題に取り組むことになります。
取材を担当している科学文化部の岡田玄記者が解説します。

Monday, September 24, 2012

元慰安婦が橋下徹の問題発言で大阪市役所を訪問=>橋下トンズラ

「慰安婦を日本軍によって強制的に連れて来られたという証拠はない。」と言い放った大阪市長の橋下徹だが、この問題発言を受けて、大阪市内で23日、反対集会が開かれ、旧日本軍性奴隷制被害者(元慰安婦)の金福童さんが韓国から来日した。

金さんによると、14歳のとき村の班長と「軍服のような服」を着た男に「軍服工場で働きなさい。そうしないと財産が没収される」と言われ、両親は泣く泣く金さんを手放した。

橋下市長の「強制はなかった」「河野談話は間違い」「慰安婦の証言は信用できない」などとの発言に抗議するため、被害者の金福童ハルモニが、市長との面談を求めて、大阪市役所を訪問したが、なさけないことに橋下市長は面談を拒否したという。


shiminjichi さんが 2012/08/26 に公開
平成24年8月24日囲み取材 (赤旗記者に答えて)
河野談話(外務省) http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.htmlテキスト http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/2812337/

私が知る「従軍慰安婦」 湯浅謙

当時の軍人の目から見ると「慰安婦」は公娼のように見えたのです。料金を払いますし愛想もよかったからです。然し彼女たちには本当のこと、つまり「私は強制され連れて来られた」とか、「帰ろうとしても脅迫され帰れなかった」などとは絶対に言えなかったのです。相手は軍人、ましてや将校、「日本軍を談議する」とか、「戦争に協力しない」として憲兵隊に通報される。またにこにこして兵隊を迎えなければぶん殴られるが関の山。ここに落ちたら泣いても反抗しても同じ、することはしなくてはならない。だから性奴隷です。これが植民地支配の実情です。
私は路安で一日に30人を相手にして急死した女性のことを聞きました。苦しくても逃げられなかったのです。
しかし「外出もできたから自由があった。お金を得たから奴隷ではない」などと言う若いマンガ家や「兵隊を拒否しなかったから商売だった」という大学教授もおります。これらは植民地支配や戦地の軍支配の実体を何も知らない人たちの言うことです。「慰安婦」は正しく日本軍の性奴隷だったのです。

Wednesday, September 19, 2012

民主党街頭演説@新宿は帰れコールの嵐でかき消され

19日に新宿で行われた野田佳彦首相(55)、赤松広隆元農水相(64)、原口一博前総務相(53)、鹿野道彦前農水相(70)による民主党街頭演説は、帰れコールの嵐に包まれて、何を言っているのかほとんど聞こえないほどだった。

特に、メタボドジョウの演説は、相変わらず、選挙向けのリップサービスで満ち、聞いていて吐き気がしてくるほどだった。

帰れコールの他、人殺し!とっとと解散しろ!という声が目立ったほか、プラカードには、「サギ野田ブタ日本から消えろ」「民主党が地上から消えて無くなりますように」「増税ひとすじ」「野田悪彦と民主党はもう終わりだ!!」「白アリ4人組、ようこそ新宿へ。今日はどんな嘘」「経団連の顔色ばっか伺ってる場合じゃないぞ。国民の声を聞け!」「原発ゼロを撤退させるな」とこれまで見たこともないような政治家を罵倒する言葉であふれていた。

民主党がいかに嫌われているかがとてもよくわかる街頭演説だったと思う。




民主代表選“街頭演説”はヤジの嵐!帰れ、やめろ、うそつき
ZAKZAK 2012.09.20

民主党代表選(21日投開票)は、野田佳彦首相(55)が党内各グループの支持を集め、第1回投票で圧勝する勢いとなっている。ただ、同時期に行われている自民党総裁選に比べて露出度は低く、東京・新宿で19日夕、初めて行われた街頭演説会でも、激しいヤジが飛ぶ結果となった。
「子どもへの投資はバラまきではなく、種まき」「領土、領海、主権を守り抜く」
野田首相は19日午後4時半、JR新宿駅西口で、こう政権の実績をアピールしたが、原発再稼働に反対する一部聴衆から「原発やめろ」のシュプレヒコールや、「帰れ」「やめろ」「早く解散しろ!」などとヤジが飛んで、演説が聞こえないほどに。
同じく代表選に立候補している赤松広隆元農水相(64)や、鹿野道彦前農水相(70)の演説中にも、「うそつき民主党拒否」「増税ひとすじ」「民主党が地上から無くなりますように」と書かれたプラカードが掲げられた。
候補者がテレビ出演や全国各地での街頭演説を続ける自民党に比べ、民主党は大阪と福岡で立会演説会を開いたがホテル内。17日の福岡の演説会は、尖閣諸島問題への対応で、野田首相がインターネット中継で参加するなど、盛り上がりに欠けている。
ある若手議員は「次期衆院選のためにも代表選を盛り上げなければいけないのに…」とため息をついていた。

Tuesday, September 18, 2012

尖閣諸島をめぐる日中領有権争いから日中戦争へと導びこうとする米国

尖閣諸島の領有権争いから、中国の反日デモの規模が大きくなり、日中関係がぎくしゃくしてきた。報道では、中国で日本人を襲ったり、日本車を壊したり、日の丸を燃やしたりなどの過激な暴動が起こっているようだが、実際はどうなのだろうか。

昨日は、カナダ人で現在香港に在住している元生徒や、カナダに住む中国人の元生徒とFBで活発にやりとりをして、中国での反応を確認してみたが、報道されているように感情的になっている人より、冷静に見守っている人の方が多いようだった。中国人でも、尖閣諸島は、日本の領土と認めている人もおり、中国にいる全ての人が反日感情を抱いているわけではないようだ。


しかし、今回の尖閣諸島の領有権争いには、日中両国の政治的戦略がからんでいる。中国では、国民の間にナショナリズムを煽ることによって、中国共産党が力を強める。日本では、右翼代表である石原チン太郎が尖閣諸島を購入するために一般市民に寄付をせがんだのが発端となった。その後、政府が買い取ることになり、チン太郎は憤慨するが、いつのまにか静かになった。

中国共産党や日本右翼を煽って、日中関係を悪化させ、日中戦争を企てようとしているのが、米国である。今から3年前に書いたエントリー、

駐日大使に内定したナイ教授のソフトパワー論とは?

の中で紹介させていただいた『オルタナティブ通信』の「動き出す戦争やたち」に、米国の次のような戦略が記されている。

かつてCIAを統括する米国大統領直属の国家安全保障会議NSCの議長であり、同時に東アジア担当者であり(クリントン政権)、後に安全保障担当の国防次官補となったジョセフ・ナイ。
そのナイは現在、米国の政治家養成スクール、高級官僚養成スクールであるハーバード大学ケネディ行政大学院の院長となり、そこから輩出された多数の政治家・行政マンの司令塔となっている。ナイは長年、「事実上」の米国の政策のナビゲーターとなって来た。
そのナイが、米国上院・下院、民主党・共和党の200名以上の国会議員を集め作成した、対日本・アジアへの戦略報告書「Bipartisan report concerning Japan」には、「米国は、中国と日本との紛争・戦争を助長し、それを誘発する戦略を取る」と明確に語られている。
アジアにおける超大国である中国と日本が紛争を起こし、場合によっては戦争を起こす事は、超大国同士が「疲弊」し、米国のアジアにおけるプレゼンス・地位を「大きく」し、「アジア・コントロール」を容易にする。日本と中国が戦争を起こせば、両国に兵器を納入している米国軍事産業が「莫大な利益を得る」。
分割して統治する。
「アジア人同士に殺し合いを行わせろ。それが米国の利益だ。」と言う戦略である。
”Bipartisan report concerning Japan”は秘密文書だろうから、ネットで見つかるわけもないが、もし、これが本当だとしたら、米国が画策する「日中戦争」の機会が今、まさに訪れようとしているわけだ。

フランクリン・D・ルーズベルト第32代米国大統領が、言ったように「政治の世界では、何事も偶然に起こるのではない。もし何かが起こったならば、それは前もって、そうなるように謀られていたのだ。」つまり、今回の尖閣諸島をめぐる紛争も、米国が誘発したものだったに違いない。



参考記事:

植草一秀の『知られざる真実』 日中紛争の拡大は米国が望んで創作されたもの

そのなかで、米国の指令を受けて、あるいは、米国の歓心を買うために、一部の日本人が、東アジアの緊張を意図的に高める作為的行動を示していると考えられるのだ。

それが、前原誠司氏による日中間の「棚上げ合意」否定発言であり、石原慎太郎氏による尖閣購入発言であると思われる。

「戦略的互恵関係」を構築するうえで、こうした人為的な摩擦の創作は百害あって一利なしである。

しかし、領土問題に火を点ければ、一般国民は通常、対外強硬論に引っ張られる。近隣諸国に対して攻撃的な言動を強めれば、世論の支持を得やすいと、軽薄な政治家の多くが考えるだろう。

両国がこの対応をエスカレートすれば、最後には武力衝突という事態すら発生しかねない。

こうした形で紛争を拡大させることは愚の骨頂であるが、米国、軍事産業、右翼を標榜する政治家は、ここから利益を得ようとする。
日中の経済関係は拡大しており、両国間の緊張の高まりは、日本経済に重い影を落とす。

全国各地の観光産業にとっては、いまや中国からの観光客受け入れが大きなビジネスチャンスになっている。

製造業においても中国市場は極めて重要で有望なマーケットであり、日中の関係悪化は日本国民にも重大な影響をもたらすものである。

尖閣の領有権問題の「棚上げ」を中国サイドが一方的に廃棄しようとするものでない限り、日本側から、この「棚上げ」を破壊することは賢明でない。

問題の早期収拾に向けて、日本政府の賢明な対応が強く求められている。

尖閣諸島めぐる日中の領有権争いは秒読みに―米誌
レコードチャイナ 2012年5月30日 5時12分

http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61671

2012年5月24日、米誌タイムは「日中の島嶼争いは秒読みに」と題した社説で、尖閣諸島をめぐる日中の領有権問題勃発の可能性について伝えている。中国国営・新華社の報道。
「今後1~2年内に尖閣問題を解決できなければ、中国と一戦交えることになるかもしれない」。日本の外交関係者と国民は、不幸なことにこの危険に気づいてはいない。元外交官で京都産業大学世界問題研究所の東郷和彦所長も、「われわれはすでに、たどり着きたくない場所に流れ着いた。そして、時間はもうあまり残されていない。宣戦布告に足る原因は確かに存在する。われわれは軍事面での準備を始めるとともに、両国の溝を埋める外交努力をすべき」と説いている。

5月、北京で行われた日中韓首脳会談で、日中個別会談は反故にされ、続いて郭伯雄(グオ・ボーシオン)中国共産党中央軍事委副主席の訪日は延期となった。最近になって尖閣諸島を「国家の革新的利益」と定義した中国は、ついに牙をむいたといったところか。単なる小さな島嶼をめぐる争いが、長期化するにつれて歴史観の問題に拡大し、感情的に解決しがたい問題になった。これが戦争に発展することはなくても、両国の軍拡に繋がる可能性は十分にあり得る。

金寛鎮(キム・グァンジン)韓国国防相も、今月に予定されていた訪日を中止した。再びロシア大統領に返り咲いたプーチン氏は、北方領土問題解決に向けて意欲を示し、日中の領土問題には米国が噛んでくる可能性もある。各国にじわじわと募る思惑はまさに発酵しつづけていると言ってよい。(翻訳・編集/愛玉)

福島第一原発事故の収束もつかず、原発再稼動に反対しながら、日々、放射能との闘いを強いられている今の日本人にとって、もしここで日中戦争が始まったら、いまより一層ストレスを感じるようになる。原発も戦争もほんの一部の人の利権のために、多くの罪のない国民を奈落のどん底に貶めるという共通点があるが、賢明な私たちは、米国の戦略に決して乗せられてはならない。

Saturday, September 15, 2012

原子力村に復興予算42億円流用

東日本大震災の被災地復興のため、所得税や住民税の増税など国民に新たな負担を求めた復興予算が復興とは直接関係のない「原子力ムラ」の事業に使われたことが判明した。

本来なら、福島など被災地復興のために使われるべき予算が、政府の原子力推進派の独断と偏見で、高速増殖原型炉「もんじゅ」などを運営する独立行政法人・日本原子力研究開発機構(原子力機構)の核融合エネルギー研究費に四十二億円が計上されたという。まったくもってひどい話。

小出裕章氏も、「核融合エネルギーは、実用化のめどが立っておらず一般会計も含めて研究予算を付けること自体が無駄遣いだ」と批判している。

復興予算 原子力ムラに もんじゅ運営独法 核融合研究、42億円流用

政府の二〇一二年度予算の復興特別会計のうち、高速増殖原型炉「もんじゅ」などを運営する独立行政法人・日本原子力研究開発機構(原子力機構)の核融合エネルギー研究費に四十二億円が計上されていたことが分かった。文部科学省は一三年度予算の復興特別会計でも、四十八億円の研究費を概算要求している。東日本大震災の被災地復興のため、国民に新たな負担を求めた復興予算が復興とは直接関係のない「原子力ムラ」の事業に使われた。(中根政人)
原子力機構に対し、一二年度予算の復興特別会計からは百億円超が支出された。このうち、東京電力福島第一原発事故の収束や除染に関する技術開発費などを除く四十二億円は、日本や欧州連合(EU)、米国、中国など七カ国・地域が核融合エネルギーの実用化を目指して共同で進める国際熱核融合実験炉(ITER)の研究事業に充てられた。ITERは、日本国内では、青森県六ケ所村と茨城県那珂市に研究拠点がある。
復興とは無関係との指摘について、原子力機構は「被災地の研究拠点を通じて、復興を支える技術革新を促進できる」と強弁。文科省も「被災地の産業振興だけでなく、日本全体の復興につながる」と説明している。
京都大原子炉実験所・小出裕章助教は「被災地の復興を最優先に考えるならば、むしろ原子力機構の不要不急な研究事業を削減して財源を確保する取り組みが不可欠だ。核融合エネルギーは、実用化のめどが立っておらず一般会計も含めて研究予算を付けること自体が無駄遣いだ」と批判している。
政府は、東日本大震災の復興財源について、所得税や住民税の増税などで一一年度から五年間で計十九兆円を確保した。だが、津波で甚大な被害を受けた沿岸部の被災地へ十分に回っていないことや、被災地以外の公共事業などに使われていることに疑問の声が上がっており平野達男復興相は実態調査を財務省に要請している。
原子力機構は原発推進の経済産業省や文科省の幹部らが天下りしOBが再就職した企業・団体と多額の取引を行っていることなどに批判が集まっている。
◆省庁が分捕り合戦
災害復興予算の問題に詳しい宮入興一・愛知大名誉教授(財政学)の話 東日本大震災の復興予算は、被災地の復興に加えて「活力ある日本の再生」が編成の目的とされた。そのことで、復興を口実にした各府省の事業予算の分捕り合戦が起こり、復興とは無関係な事業にお金が回る事態に陥っている。
原子力機構が研究費を復興特別会計から計上したのもその一例で、被災地のためではなく、予算をより多く確保したいという姿勢の表れでしかない。
<国際熱核融合実験炉(ITER)> 太陽で起きている核融合と同様の状態を人工的につくり出し、発電に使えるかどうかを実験する装置。実験炉の建設地をめぐっては、日本と欧州連合(EU)が誘致合戦を展開したが、2005年にフランス国内への建設が決定した。実験炉の運転開始は20年を予定している。
 決して最後まであきらめず、原発反対を訴え続けなければならない。


「原発反対はいのち肯定」アーサー・ビナードさん祝島の人たちへ 2012.6.27

アーサー・ビナードさんの日本語は、完璧だ。音声だけ聞いていたら、外人とは決して思えないだろう。このように、原発の多いミシガン出身で、米政府の原発政策を日本の原発政策と比較したり、米国で広島、長崎への原爆投下がどのように正当化されてきたのかを日本語で伝えてくれる人がいることは、本当に心強い。

アーサー・ビナードさんについてもっと詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。

Friday, September 14, 2012

小沢一郎「政経フォーラム」のお知らせ

小沢一郎メールマガジンより「政経フォーラム」のお知らせです。



  ◆第67回小沢一郎政経フォーラムの開催が決定いたしました◆


  日時:平成24年 10月9日(火) 
  第1部 <勉強会> 11:00 ~      第2部 <懇親会> 12:00 ~

  講師:俳優 菅原 文太 先生

  演題:『 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ 』

  場所:ANAインターコンチネンタルホテル 地下1階 「プロミネンス」

  住所:東京港区赤坂1-12-33

  会費:20,000円

  ※前回の開催場所と異なります。お間違えのないようにご注意願います。

  ※このフォーラムは「政治資金規正法第八条の二」に規定された政治資金パーティーです。

  ※当日は、小沢一郎代議士と写真を撮る時間がございますので、ご希望の方はカメラをご持参下さい。




  参加ご希望の方は、小沢一郎ウェブサイト    ⇒HP:https://www.ozawa-ichiro.jp/support/seikeiforum.htm からお申し込みをお願いいたします。

ご案内状の準備ができ次第、ご郵送させていただきます。


下記は、2012年9月6日(木)に行われた新しい政策研究会定例会での小沢一郎氏の動画。



Monday, September 10, 2012

小出裕章氏とブロガーの温泉だら飲みオフにネットで参加!

今日の午後9時から、小出先生とブロガーの温泉だら飲みオフがUstで配信されるそうだ。現地にはいけない人も、Ustの右カラムのソーシャル・ストリームで誰もが小出先生に質問したり、意見したりできるので、ぜひネットで参加しよう。

只今、中継中。浴衣姿のリラックスした小出先生もステキですね♪




Video streaming by Ustream





Video streaming by Ustream

詳しくは座間宮さんのブログから:
▼ついに明日!「9・11小出さんと温泉だら飲みオフ」開催! 小出裕章さんとブロガーが、原発事故とネットについて語り尽くします!http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65823121.htmlUstのソーシャルストリームでの沢山の人の参加をお待ち申し上げております!
日本時間の午後9時からということは、カナダ時間の明日の朝8時からということなので、私もできるだけ朝早く起きて参加したいと思う。それには、もう、夜中の2時なので、早く寝なくちゃ。

Friday, September 7, 2012

脱原発、本物と偽物の見分け方

民主党内では、脱原発派が巻き返し、「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」との結論を含むエネルギー環境調査会の提言が昨日まとまったという。

今すぐにゼロにするのではなく、今から約20年後の30年代にゼロにするとしているところに注目しなければならない。それも、2030年と明言するわけでもなく、30年代とあやふやな年月を語っている。2030年から2039年までは9年もの開きがある。そして、いざ2030年代になったら、原発稼動ゼロにする時期を延期する魂胆だろう。民主党は全く信用できない。誰もが同じ思いだろう。

この件についてのニュースのまとめをMLで見つけたので、転載させていただきたい。

民主党:「2030年代に原発ゼロ」目標 調査会が方針
毎日新聞 2012年09月07日 00時21分(最終更新 09月07日 00時30分)

http://mainichi.jp/select/news/20120907k0000m010102000c.html


原発ゼロ、30年代可能に 民主、提言で明記
中国新聞 2012.9.7

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201209070044.html


「30年代に原発ゼロ」目指す=民主提言、政府戦略に反映へ
時事通信(2012/09/06-21:47)

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012090600840


民主党 “原発稼働ゼロを可能に”
9月6日 19時42分 NHK

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120906/k10014839571000.html


「原発ゼロ」提言はあまりにも無責任だ
2012.9.7 日経新聞

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO45836620X00C12A9EA1000/

原発推進派の日経に至っては、民主党が単に選挙対策のために脱原発を提言しているのを知りながら、わざと批判して、民主党の提言がもっともらしく聞こえるように民主党に加担している。

この民主党のようにこれから、あらゆる政党が次期選挙対策のために脱原発を政策の一つとして訴えてくるだろう。田中優さんが、脱原発の本物と偽物の見分け方を教授してくださっている動画をぜひ、ご覧いただきたい。



ArigaさんのFBウォールより:

<田中優 「本物の脱原発の見分け方」 (2012.9.3)> 1:55
 これから、いろんな政党が「脱原発」を言い出す。
 本物とニセモノの見分け方を優さんが分かりやすく説明。
①A.「即原発ゼロ」以外ない。地震大国日本に「段階的廃止」は適さない
  B. 節電を訴える (筆者が追加)
②原子力の再処理、核燃料サイクルを肯定したら推進派


原発をゼロにするまで30年もなぜ待てるはずがない。今すぐゼロにして欲しい。

Thursday, September 6, 2012

クリントン元大統領のオバマ再選支援演説(動画全編)

日本では、モニカ・ルインスキーとの不倫事件で、名声を失った感のあるビル・クリントン元大統領だが、昨日の米民主党全国大会では、オバマ大統領の再選支援を前面に出した約1時間に渡るすばらしい演説を行い拍手喝采を浴びた。

1993年に12年ぶりに共和党から民主党に政権交代した後、2期8年の間、米国大統領を務め、2001年に退いた。退任後も、クリントン氏は極めて多忙な生活を送ってきた。不倫事件後も、この20年間、クリントン氏は常にメディアから注目されている。

大統領退任後は世界中で講演会活動を行うほか、自身の財団を通してエイズ(AIDS)予防の啓発活動なども手がける。2003年には複数の大手製薬会社と交渉し、途上国向けのエイズ治療薬の価格を引き下げさせることに成功した。その他、アジアの大津波の復興活動、そして2009年には、国連からハイチ担当特別大使に任命され、ハイチの震災復興支援に尽力している。

2009年8月には、平壌を訪問し北朝鮮当局に拘束されていた米女性記者2人の解放に貢献し外交力をみせつけた。米大統領経験者の訪朝は1994年6月に故金日成主席と会談したカーター元大統領以来、2人目となった。

ホワイトハウス時代は、特にハンバーガーなどのジャンクフード好きとして知られていたクリントン氏だが、2年前に心臓疾患で手術を受けてからは、菜食主義に転換し、食事にはかなり気をつけているようだ。

クリントン氏が大統領に就任していた時期に、米国経済は絶好調だったこともあり、米国では、「平和と好景気の時代の大統領」として、いまだにクリントン元大統領の人気は高い。





クリントン元大統領、オバマ再選支援で前面へ―米民主党大会2012年 9月 6日 9:11 JST

【シャーロット(米ノースカロライナ州)】米民主党の全国大会2日目となる5日、再選を目指すオバマ大統領が、前回の選挙以来やや距離を置いてきたクリントン元大統領に強力な支援を仰ぐ。
2期にわたる在任中に米国経済の成長と繁栄を復活させたとの評価が高い元大統領は、経済問題が再選の鍵となるオバマ大統領を全面支援する演説を行う。
これに加え、オバマ氏は元大統領に選挙戦テレビ広告に応援の主役として登板してもらうことや選挙資金集めの集会への共同参加、11月の投票日まで各地で元大統領に応援演説集会を開催してもらうなど強力な支援を受ける。
クリントン元大統領の首席補佐官を務め、オバマ氏が大統領就任する際にはブッシュ元大統領からの政権移行チームを率いたジョン・ポデスタ氏は「元大統領の経済問題の手腕には(国民の)絶大な信頼がある。さらに(オバマ大統領の再選に)重要な浮動票層である白人労働者階級を説得するのが非常にうまい。元大統領がこの層を説き伏せるのは確実で、党もそれを分かっている」とクリントン元大統領が党大会で演説をすることになった背景を解説した。
2人の間には、2008年の前回大統領選挙でオバマ氏が元大統領の夫人のヒラリー・クリントン氏と民主党候補指名を激しく争って以来、緊張感が漂っていた。しかし周辺によると、こうした緊張感が最近はほぐれ、両氏が打ち解けて相互に温情を抱くとまではいえないものの、確固とした関係を築いたとしている。
一方、共和党候補に正式指名されたロムニー氏とブッシュ前大統領との関係は対照的だ。フロリダ州で先週開催された共和党大会では、ブッシュ前大統領の名前が挙げられることはほとんどなかった。
とはいえ、オバマ‐クリントン連合の成立が簡単であったわけではない。現、元大統領の政治スタイルは全く異なっている。また、元大統領は6月にブッシュ減税を延長すべきと、現政権の税政策と全く矛盾する主張をしてオバマチームの頭痛の種となったりもした。
しかしここに来て、オバマ氏が選挙運動を展開するにおいて元大統領が必要不可欠の存在となった。同氏はマイノリティ層の大半の票は獲得できるとみられているものの、再選には白人のブルーカラー層の票をロムニー氏側から寝返らせることが必須だ。直近のウォール・ストリート・ジャーナル/NBC共同世論調査でも、オバマ氏に対する同層の支持率はロムニー候補を7%下回っている。
これに対し、人好きのするアーカンソー州人のクリントン元大統領は同層だけでなく国民全体からも広く人気を集めている。この世論調査でも57%が元大統領に対し肯定的で否定的と答えた割合は23%にとどまっている。これほど肯定的な割合が上回る政治家は現在クリントン元大統領しかいない。
ペンシルバニア州のエド・レンデル元知事は「オバマ大統領は一定のグループとの関係を築くのはうまいのだが、クリントン元大統領を支持する民主党員たちは苦手だ。元大統領のうまいところはケンタッキー、ウェストバージニア、アーカンソー州などへ行けば田舎のごつい男になり、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなどの大都会へいけば、洗練された紳士を演じられることだ」と元大統領の支援の必要性を分析した。

米民主党大会でクリントン元大統領が演説、オバマ氏の経済運営擁護
ロイター 2012年 09月 6日 14:19 JST

[シャーロット(米ノースカロライナ州) 5日 ロイター] 米民主党の全国大会2日目の5日、クリントン元大統領が演説し、オバマ大統領の経済運営を擁護するとともに、共和党大統領候補に正式指名されたミット・ロムニー氏について、細部にわたり厳しい批判を展開した。
クリントン元大統領は、現在の景気低迷について、オバマ大統領はブッシュ政権から引き継いだだけであり、責めるべきではない、と主張。そのうえで、オバマ大統領は力強い経済成長に向けた基盤を作ったと述べ、再選してもっと時間が得られれば、経済再生は可能と訴えた。
元大統領は「どんな大統領であっても、たった4年という時間では、このようなダメージを完全に修復することはできなかっただろう」と述べた。
ロムニー氏については、メディケア(高齢者医療保険)やメディケイド(低所得層向け医療保険)などの福祉制度を貧しい子供や高齢者にとって不利な方向に改革しようとしていると非難。「ロムニー氏が当選して公約を果たせば、メディケアは2016年に崩壊する」と述べた。
クリントン元大統領の演説の合間には、会場を埋め尽くした支持者から割れんばかりの喝采が沸き起こり、根強い人気を見せつけた。演説が終わるとオバマ大統領も壇上に上がり、支持者の声援にこたえていた。

© Thomson Reuters 2012 All rights reserved.

Wednesday, September 5, 2012

ミシェル・オバマの米民主党大会でのスピーチに感動

今日は、私の大好きなミシェル・オバマが、昨日開幕された米民主党の全国大会で行ったスピーチを聞いて、とても感動したので、その感動を読者のみなさまと共有したいと思う。

ミシェル・オバマは、労働者階級で育った子供のときの貧しい生活のことや、それでも借金をしながら子供達を大学へ進学させた父親のこと、又、大学卒業後には、バラク・オバマと共に、住宅ローンよりも高額だった学生ローンの返済に苦労したことなどを話し、少しでも中間層の国民の負担を軽くするためにオバマ大統領がセイフティネットを広げたり、ローンの金利を下げたりして状況を改善させたことなどを語った。

ミシェルは、貧しかった自分たちのプライベートな生活を赤裸々に語りながら、暗黙のうちに、次期大統領選挙の対抗候補である富裕層のミット・ロムニーの生活との比較をし、貧困層や中間層の支持者の心を惹きつけた。このようなカリズマ的な魅力を持つ女性を妻としたバラク・オバマは、さぞ心強いことだろうと思う。

ミシェル・オバマのスピーチ全編は、下記の動画でご覧ください。



ウォール・ストリート・ジャーナルがミシェルのスピーチをうまくまとめていたので、ご参考まで。

【シャーロット(米ノースカロライナ州)】米民主党は4日、当地で全国党大会を開幕した。ミシェル・オバマ夫人はこの日、自分の両親をはじめとする平均的労働者の経済面での苦労を、夫が大統領として推し進める政策に関連付ける演説を行った。
全米でテレビ放映されたミシェル夫人の演説は、多発性硬化症を患っていた、市の水道施設の従業員だった自身の父親を含め、経済的に苦悩する労働者階級の観点から米経済を描写するものだった。ミシェル夫人は同一賃金法や医療保険改革法、学生ローンに対するオバマ大統領の支持を説明するために、自身の父親の例に加え、銀行で働いていたオバマ大統領の祖母についても語った。
ミシェル夫人は共和党の大統領候補であるロムニー氏や共和党については触れなかった。とは言え、夫人の話は、経済的に恵まれたロムニー候補の生活との暗黙の比較だった。また、共和党側がオバマ大統領は具体的にはほとんど何も達成していないと主張するなかで、オバマ大統領が就任した時点よりも現在、有権者にとって状況が改善している理由を説明するために、オバマ大統領の個人的な哲学に関連して選挙戦を位置づけた。
ミシェル夫人の演説は、3日間の日程で開催される民主党大会の最初の夜を飾るものとなった。また、オバマ大統領の重要な支持層である女性と中南米(ヒスパニック)系有権者にアピールすることを目指すものだった。さらにそのために、ゴールデンタイムには民主党の新星と目されるサンアントニオのジュリアン・カストロ市長も演説を行った。
シャーロットの民主党大会会場では、同党代議員がステージで活気にあふれた演説を繰り広げた。演説者が1人、また1人とステージに登場してオバマ大統領の就任以来の実績を擁護するとともに、共和党対立候補を攻撃するたびに大きな歓声が沸き起こった。
アイオワ州アイオワフォールスの代議員、ジョン・ハイトランド氏は、「まだ熱意は存在するか。もちろんだ」とし、「大統領は素晴らしい仕事をしており、誇りに思っている」と言明した。
一方、共和党側は、民主党大会の開幕初日の夜について、オバマ大統領の実績に関する証拠を示すよりもロムニー共和党候補の攻撃に焦点を絞っている民主党の最も観念的な有権者を沸かすための演出だとして批判した。
民主党大会ではさらに、女性、およびヒスパニック系有権者の間での優位性を一段と確実にするために一連の演説者が準備されている。民主党大会の議長を務めるロサンゼルスのアントニオ・ビラライゴサ市長は4日夜、ステージでスペイン語で話した。
ヒスパニック系米国人として初めて党大会で基調演説を行ったサンアントニオのカストロ市長は、メキシコで孤児だったが子供のころに米国に移住した祖母など、自身の家族について話した。自分、ならびに今年、米議員に立候補している自分の双子の兄弟について、祖母がどう感じるだろうかと語った。
また、全米中絶権獲得運動連盟のナンシー・キーナン代表も4日、ステージに現れた。同氏はオバマ大統領の妊娠中絶権の支持について語った。
オバマ大統領は5日に会場入りする。関係者らによると、雨の予報にも関わらず、オバマ大統領は屋外で指名受諾演説を行う予定だという。
記者: LAURA MECKLER and CAROL E. LEE

ミシェルも、これで、原発を止める運動をしてくれたら、本当に尊敬しちゃうんだけどね。

Tuesday, September 4, 2012

「国民の生活が第一」を支援する大集会


日本のマスコミは、橋下「大阪維新の会」のことばかりを取り上げ、「国民の生活が第一」のことは意図的にほとんど取り上げない。橋下は、官僚の言うことならなんでもきくが、もし、「国民の生活が第一」が与党政権になったら、官僚政治や大手メディアの特権がことごとく覆されるからだ。

先日の「国民の生活が第一」を支援する大集会の動画がアップされた。まさに、国民のための政治を実現しようという心意気が伝わってきた。今の政治に不満を持つ国民にとって必見だ。



Video streaming by Ustream

その中でも、野田政権を的確に批判し、「国民の生活が第一」を支援する植草さんの講演の書き起こしを植草さんのブログより転載させていただきたきたい。

植草一秀の『知られざる真実』より
冒頭あいさつ

みなさまこんばんは。ただいまご紹介いただきました植草一秀でございます。
本日は9月1日の防災の日の大変お忙しいなか、このように多数の皆様のご臨席を賜りまして誠にありがとうございます。また集会の企画、準備にご尽力くださいました市民の会の皆様には心から感謝申し上げます。
諸先輩が多数お見えになられておられますなかで基調報告をさせていただくことは誠に僭越で有り、力不足でありますことは十分にわきまえております。ただ、日本の政治を本当の意味で、主権者である国民のためのもの、国民の生活が第一と考えるものにするために、何をしたらよいのか、何をどのように変えるべきであるのか、という問題を、これまで、私なりに懸命に考えて参りました。そこで、本日は、その一端を皆さまにひとつの視点として提示申し上げ、これからの大変重要な政治運動のきかっけとなる問題提起をせよとの主催者のお考えであると受け止めさせていただき、誠に僭越ではございますが、ひとつの問題提起をさせていただきたく思います。
冒頭に際しまして、本日の市民集会、ならびに、新党「国民の生活が第一」の未来と名誉のためにひとことお断りをさせていただきます。それは、私が正真正銘の無実潔白であるということであります。いわれなき不名誉の濡れ衣を着せられましたが、これがいわゆるCharacter Assassination、日本をこれまで支配し続けてきた権力者による「人物破壊工作」によるものであるということでございます。

オランダの政治学者カレル・ヴァン・ウォルフレン教授は、著書『誰が小沢一郎を殺すのか?』におきまして、日本政治に対する許されざる介入として「人物破壊工作」が実行されてきたことを広く世に知らしめました。このような不当な権力の濫用によって日本政治の刷新が妨害され、天下の正道が歪められることは決して許されることではないことを冒頭に申し上げさせていただきます。
同時に、こうした多くの冤罪・政治謀略事案という、いわゆる『知られざる真実』を、皆様が正確に洞察賜りますことを、冒頭に強くお願い申し上げさせていただきます。

政権交代を実現させたもの


さて、I have a dream.の言葉で、人種差別撤廃を訴えたアフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者であったマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の演説はよく知られています。
これに匹敵する、歴史に残る名演説を示されたのが小沢一郎代表であります。

小沢代表は次の言葉を示されました。

「私には夢があります。

役所が企画した、まるで金太郎あめのような町ではなく、地域の特色にあった町作りの中で、お年寄りも小さな子供たちも近所の人も、お互いがきずなで結ばれて助け合う社会。

青空や広い海、野山に囲まれた田園と大勢の人たちが集う都市が調和を保ち、どこでも一家だんらんの姿が見られる日本。

その一方で個人個人が自らの意見を持ち、諸外国とも堂々と渡り合う自立した国家日本。

そのような日本に作り直したいというのが、私の夢であります。」

小沢代表は2010年9月14日の民主党代表選に際して、こう話されました。

官僚が支配し、官僚が天下りやわたりの利権を手放そうとしない日本、

市場原理にすべてを委ね、弱いものは死ねと言わんばかりの冷酷無比な弱肉強食社会を奨励する日本、

そして、はしの上げ下げまでを支配し、戦後67年の時間が経過しようというのに、いまだに日本領土を基地として占領し続けようとする米国に正々堂々とモノを言えない日本。

こうした、米国、官僚、大資本が支配する日本政治の基本構造を、根幹から刷新すること、米官業による支配を打破し、主権者である国民が主役の、主権者である国民のための政治を実現すること。

これが、2009年8月30日の総選挙に国民が託した意思でありました。

政権交代を牽引した原動力は、小沢代表が提示した「国民の生活が第一」という言葉に示された、日本政治を一新するとの、明確な理念と政策方針でありました。

そして、政権交代を成就させた力とは、この、新しい政治実現に向けての提案に賛同し、総選挙で、その意思を明示した主権者国民の投票行動でありました。

これが政権交代の大業成就の基本構造であり、それは、小沢代表が提示する日本政治一新の方針と、これを積極支持した主権者国民とのコラボレーションによるたまものであったのです。

政権交代の偉業を破壊した野田政権

日本政治史上、初めて打ち立てられたとも言える、この偉業、金字塔を、根幹から破壊した者たちがおります。

それは、言うまでもなく、いまの野田政権であります。

2009年8月の選挙戦のさなか、野田佳彦氏はこう言いました。

「鳩山さんが四年間消費税を引き上げないと言ったのは、そこなんです。シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです。」

そして、岡田克也さんはこう言いました。

「財源がないという批判もある。私たちは、208兆円ある一般会計と特別会計、このなかで、約9兆円の金を作り出すと言っている。与党はそんなことできっこないと言う。できっこないのは与党だ。彼らは自分たちができないからできないと言っている。私たちはそれをやる。一から制度を見直せばできるんです、みなさん!」
岡田克也さんが2009年8月11日に千葉県柏駅前で行ったこの街頭演説動画には、「私達の魂がこもったマニフェスト」という題名が付けられています。

しかし、その後の結果から見れば、この動画のタイトルは「私達のペテンがこもったマニフェスト」というものであります。

野田佳彦氏は主権者国民に公言したことの正反対の行動、すなわち、シロアリ退治なき消費増税を強引に推進してきました。野田氏は民主党内で消費増税反対意見が多数であるにもかかわらず、多数決採決をせずに党の方針を決め、2009年の選挙で消費増税を公約として掲げて惨敗した自民、公明両党という野党と結託して、国会でこの法律を可決するという、憲政の常道に泥を塗る行為に及んだのであります。

こうした民主主義の根幹を踏みにじる行為が示されたのは、消費増税問題だけではありません。

TPPが然り、原発再稼働が然り、沖縄での米軍基地建設方針が然り、そして、オスプレイの受け入れが然り、であります。

何よりも重大な誤りは、日本国憲法が定める、民主主義のルール、デュープロセスを踏みにじっていることであります。

野田佳彦氏は、「国民に不人気のことであっても政治が責任をもって進めなければならないことがあります」と言います。うっかりすると、正しい言葉のように聞こえてしまいますが、とんでもない間違いであります。

国民に不人気であっても政治が責任をもってやらなければならないことがあるなら、それを国民に語り、そして、国民の同意を得て進める。これが民主主義のプロセスです。国民に語りもしないどころか、国民に絶対にやらないと約束したことを、説明もせずに、同意も得ることなく実行してしまうのでは、単なる不届き者にすぎません。


第一極を担う「国民の生活が第一」
小沢代表を始めとする民主党国会議員が、この詐欺師集団の政党を離脱して新党を創設したことは、主権者国民にとって心から歓迎されることであります。

本来は、この正統性を有する小沢代表を軸とする議員が民主党に留まる一方、国民を騙し、日本の民主主義を汚した悪徳議員集団が民主党を離党して、「悪徳民主党」などにでも名称を変更して活動するべきところですが、悪がはびこるのが世の常でありまして、節を屈して、この新党が創設されたものと考えます。
この新党は、言わば「怒り新党」と言うべきものであります。

メディアは、「第三極はどこか」などと騒いでありますが、およそ見当違いの論が振り撒かれているわけであります。

2009年の選挙を通じて国民が第一極に選出した存在は、米国、官僚、大資本による政治支配を断ち切り、主権者である国民が主役であり、主権者である国民のための政治を実現することを掲げた政治勢力、「国民の生活が第一」を真摯に実践する政治勢力であります。

現在の分立した政治勢力のなかで、これに該当するのは、「国民の生活が第一」をおいて他にはありません。

すなわち、現時点において第一極の地位を占めているのは「国民の生活が第一」を主軸とする政治勢力であるとするのが、ものごとの正しい見方なのであります。

そして、第二極が、2009年総選挙で惨敗した、米国、官僚、大資本による日本政治支配を今後も維持、継続しようと考える勢力であります。具体的に言えば、これが自民、公明の両党でありますが、現在の民主党は、すべての政権公約を投げ出し、米国、官僚、大資本のための政治、守旧政治に完全に回帰しているわけで、この民自公密室談合・大政翼賛勢力こそ、この第二極にあたるものであります。

第三極として取り沙汰されている存在は、メディアが人為的に、そして、無理に創り出している虚構にすぎません。

原発再稼働を絶対に認めないとしていたのが、いつの間にか原発再稼働を容認し、がれきの拡散を容認しないと言っていたはずが、いつの間にか、がれきの拡散を促進する存在になっている勢力など、信用するに値しない存在であります。

反消費増税・脱原発を争点とする総選挙
こうしたなかで、野田佳彦氏に対する問責決議案が参議院で可決され、野田政権はすでに完全なる「死に体」に陥っております。総選挙後に現在の悪徳民主党が、超弱小政党に陥ることは確実であると考えられますが、主権者である私たちは、直ちに次の総選挙に向けての積極的な行動を開始しなければなりません。

次の選挙の最重要争点として何を掲げるのか。そして、その選挙で勝利を得るために、具体的に何をすればよいのか。こうした現実の問題に目を振り向け、正しい行動に直ちに着手する積極さ、柔軟さを発揮しなければなりません。

「国民の生活が第一」との視点に立てば、国民を騙し打ちにし、経済を大混乱に陥れることが確実で、格差問題をより深刻にする消費増税を、まずは、確実に白紙に戻させることが必要不可欠であります。

そして、福島第一原発事故による放射能汚染がいまも日本国民全体に底知れぬ恐怖を与え続けている現実を踏まえれば、私たちが脱原発の方針を定めるべきことは、言うまでもないことであります。そして、このような重大な決定を行う権限を有するのは、主権者の信託を受けていない詐欺師集団の政権ではなく、主権者国民自身、そして主権者国民の信託を受けた政権でなければならないことも言うまでもありません。

反消費増税、脱原発という旗を掲げ、この旗の下に集結できる政治勢力が連携して、消費増税推進、原発再稼働推進の勢力に正面から対峙し、必ずこれを撃破しなければなりません。

全小選挙区に統一戦線候補者を擁立せよ
そのためには「国民の生活が第一」が幹となり、反消費増税、脱原発の旗の下に集結できる政治勢力が「日本版オリーブの木」として統一戦線を構築し、民自公密室談合・大政翼賛勢力を必ず撃破してゆかなくてはなりません。

具体的には全国300選挙区、あるいは、定数が減っての295選挙区に、統一戦線候補者を一人ずつ擁立し、反消費増税、脱原発に賛同する主権者国民が、その統一戦線候補者の当選に向けて全力を注いでゆく必要があります。

異なる政治勢力が統一戦線を構築することは容易なことではありませんが、この国の政治を主権者である国民のためのものに変えるという、大きな目標を実現するためには、「小異を残して大同につく」英断が必要になります。

私は、反消費増税、脱原発、反TPPの方針に賛同する主権者国民による政治運動として、「主権者国民連合」の政治運動を提唱しております。特定の政党だけを支援するのではなく、主権者である国民が希求する政策を実行、実現する政治勢力を、党派を超えて支援するものであります。現実政治を望ましい方向に誘導してゆくための、こうした市民による政治活動が極めて重要な意味をもつ局面を迎えていると感じております。

TPPの問題も日本の根幹を破壊してしまう重大な側面を有しており、極めて重要なテーマでありますので、選挙協力に支障を来すことなく、反消費増税、脱原発の旗とともにこの旗をも掲げることができますならば、新党「国民の生活が第一」には、反TPPの方針もしっかりと掲げていただきたく思います。

主権者国民をないがしろにする消費増税を許してはなりません。国民を滅亡させるリスクを伴う原発を存続させるわけにもいきません。

そして、私たちには夢があります。

日本の政治が、米国や官僚、大資本のためだけに存在している現状を打破し、真に主権者国民のための存在に変革すること。

そのなかで、「共生の哲学」が確実に生かされ、すべての国民が幸福を享受できる社会を実現すること。

この夢を実現するために、まずは、私たちが、「国民の生活が第一」を主軸にする政治勢力の、迫りくる総選挙での大躍進を実現するために、全力を注がねばなりません。そのための私たち主権者国民、市民の積極的な政治運動が強く求められているのです。

ありがとうございました。

Monday, September 3, 2012

誕生日に父が直腸癌になったとの知らせを受け、呆然とする

カナダ時間で9月3日の今日は、ドラえもんの100歳のお誕生日だとか。そのわりに、ドラえもんはちっとも年を食わないなと思っていたら、マイナス100歳なのだとか。つまり、ドラえもんが誕生したのは今から100年後の2112年9月3日で、今日は誕生の100年前ということになるそうだ。

昨日は友人の家でパーティがあったので、帰宅が遅くなった。いつもの通り、少し飲みすぎて、家に帰ってくるなり、ベッドに横になって寝てしまった。

今朝は母からの電話で起こされた。いきなり、「お誕生日おめでとう!」と言われ、「あ、そうか、今日は誕生日だったんだ。又年をとっちゃった。」と改めて思い起こされる。

母は昨日の夜も電話をくれたそうだが、留守にしていたので、今朝もう一度電話をくれたそうだ。母は、「実は・・・・。」と突然、2週間前に父が直腸癌になって広尾病院に入院し、8時間の手術を受けたことを語り始めた。

そういえば、このところ2,3週間父とビデオチャットをしていなかったなあと思い起こす。それにしても、いくら離れていて何もできないからといっても、入院する前に教えて欲しかった。

今回は、早期発見でたまたま癌はどこにも転移しておらず、手術が上手くいってよかったが、もし、何かあったら、もう生きている間に父に会えないところだった。

昨日、木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」というブログで、北九州、命の徹底抗戦。静岡東部女性、腫瘍マーカーSCC悪化、首にしこり多発。関東親族に大腸癌や乳癌。というエントリーを読んだばかりだったので、「やっぱり、恐れていたことが起こった。」という感をまぬがれなかった。

母の家系は癌になったり、癌で亡くなったりする人が多いが、父の家系で癌で亡くなった人はいないので、遺伝病ではないと思う。父はもともとよく食べる人で、それも乳製品が大好き。少しくらい悪くなっていたり、かびがはえていても平気で飲んだり、食べたりする人だった。それでもこれまで病気になることもなく健康に過ごしていたので、ドラえもんのようにお腹がものすごく丈夫にできているのかと思っていた。

しかし、都内でも放射能汚染が高い地域に住む父親は、これまでのそういった食癖に加えて、知らず知らずのうちに放射能汚染されたり、汚染された食品を食べたことなどが直腸癌につながったのかもしれない。又、父は痔病を長い間、患っていて、それが今回の原発事故の放射能汚染の影響を受けて急激に悪化したのも原因の一つではないかと思う。

父がおかしいなと思ったのは、便が長い間でなくなったからだった。便意をもよおしても、一向にでず、近くの病院でレントゲンをとったら、癌が見つかったらしい。痛みなどは全くなかったという。

癌は、早期発見さえすれば、必ず完治できる病なので、読者の皆様には、いくら忙しくとも、頻繁に検査を受けることをお勧めしたい。健康第一で、仕事も健康であればこそ続けられるものなので。

又、動物系の食品よりも、植物系の食品を多めにとるようにしたほうがいいと思う。たとえば、牛乳のかわりに、豆乳やアーモンドミルクなどにしたり、魚や肉類のかわりに豆類や野菜類(放射性物質を吸収しやすいきのこ類を除く)をとるようにしたほうがいいだろう。

父の入院する広尾病院は癌治療で有名で、全国から患者さんが集まっていると聞く。癌治療を安心してまかせられる病院だそうだ。もしかしたら、癌かもしれないと心配されている方、又は、セカンド・オピニオンが必要な方に、広尾病院のがん治療相談室をおすすめする。